藤本 能道  Yoshimichi FUJIMOTO  1919~1992

大正8(1919)110日東京府大久保村(東京都新宿区)生まれ。東京美術学校工芸科図案部卒業。文部省工芸技術講習所に入り、加藤土師萌に師事。その後、富本憲吉の助手をつとめながら、九谷焼系の色絵磁器の技法を学ぶ。終戦に伴い工芸技術講習所を退所、京都、鹿児島に転居する。昭和31年京都市立美術大学専任講師(のち助教授)昭和35年から伝統的な作品づくりを進め、主に日本伝統工芸展等に作品を発表。昭和38年東京藝術大学助教授(のち教授、学長)昭和40年日本工芸会東京支部展受賞、ジュネーブ国際陶芸展に「赤絵大壷」で銀賞。昭和48年青梅市梅郷に築窯。昭和61428日「色絵磁器」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。器の表面に花鳥風月を絵付した絵画的な独自の描画方法「釉描加彩」を確立する。平成3年勲二等旭日重光章受章。平成4(1992)516日東京都葛飾区で歿、73

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